オクタヴィアヌス 前63〜14
ローマ帝国末期、クレオパトラと手を結んだアントニウスを排し、
ローマ帝国の元首となる。アウグストゥスはオクタヴィアヌスに与え られた称号であった。内乱の中、ローマ市民は英雄を求めていた。
凱旋帰国の際、当日の処刑はとりやめになったという。
オクタヴィアヌスは、もう一度ローマの復興を願い、都市を築き、道
路を整備し治水をおこなった。法を整え、治安をよくし、古き善きロ
ーマの倫理観をもって帝国を治めた。ローマは表向きは共和制であ
ったが、実は独裁(君主)体制であった(初代皇帝)。しかし、アウグ ストゥスは豪華な宮殿に住むことはなく、質素な生活であったという。
彼はその尊称の名に相応しい統治体制を続けた。略奪愛と言わ
れた機微もあったが、51年の生涯を生き抜いた。ローマはやがて
終末期に向かう。アフリカの民の言葉にアウグストゥスの星が地平
線の彼方にある時、木蟻のサナギを取りに行けとある。
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