アインシュタイン 1879〜1955
20世紀最大の理論物理学者である。南ドイツのウルムで生まれ
る。ユダヤ人である。叔父さんの影響で代数・幾何を知る。スイス
のチューリッヒ工業大学で物理学を学ぶ。卒業後は特許局の技師
となり、合間に理論物理学の研究をする。1905年、特殊相対性理
論などを発表、チューリッヒ大学から学位を授かる。その後、教授
となり、1916年、一般相対性理論を完成する。1921年、ノーベル 賞を受賞する。
アインシュタインの相対性理論はニュートンの宇宙モデルを越え
ガリレオの相対性原理を拡張したものである。アインシュタインの
相対性原理は「あらゆる慣性系は同等で、そこでは物理法則はす
べて同じである」という。相対性理論は、ある極限ではニュートン力
学を含有する。
1933年ナチスに追放され、アメリカに渡る。マンハッタン計画(核
開発)に間接的に関わったアインシュタインは、平和への声明を出
す(1946年・1955年)。民族宗教を嫌い、限りなくスピノザの神(理 神論)に傾倒し、晩年は社会主義社会に理想を描いていたことは
あまり知られていない。
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