ナポレオン 1769〜1821
1769年、フランス領コルシカ島に生まれる。無名の将校から、
将軍になり、イタリア遠征総司令官に選ばれると、次々と武功を
あげ、国民的英雄となる。やがて、フランスの第一帝政の皇帝と
なるが、失敗を重ね、セントヘレナ島で生涯をとじる。
英雄の第一歩は、トゥーロン港の奪還であった。地形を巧みに
利用し、港が一望できるエレギット岬からの砲撃により、軍事的
才能を開花させ、皇帝へと上り詰めた。
国民国家の原則を押し広げようとしたが、革命思想を押し広げ
てしまっていた。その結果、あちこちで、火の手があがる。やはり
封建社会に生きてきた諸侯や貴族には受け入れがたものであっ
た。また、厳寒のロシアを打ち破ることができず、失脚する。
しかし、1804年のナポレオン法典はそれぞれの地方の慣習法 ではない国民統合の法律としては、初めてのものであり、歴史に
名を刻むものとなった。
      
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