ガンディ 1869〜1948
近代インド・政治運動家である。イギリスにて弁護士資格を得て 南アフリカに渡り、当時インド人の市民権獲得運動に加わり、非暴
力の思想を培う。又、トルストイなどの思想の影響も受けた。インド
に帰国後、非暴力による反帝国主義抵抗運動を指導し、世界が
注目するボイコット・ストライキをやり遂げた。インド独立に政治的
貢献をし、独立後、ヒンズー教の狂信者に暗殺された。
塩の行進はあまりにも有名である。人間は、昔からミネラルの
取得方法は塩である。その塩に無茶な税をかける政府(専売法)に
対し、民衆自らで塩の精製・販売を行うという運動をおこした。その
行進は380キロにわたり、その行列は3キロも続いた。
ガンディの運動は民衆とともにありながらも、民衆を非暴力の道
へと育てる側面をもっていた。暗殺される直前のインタビューで彼
の最後の言葉は「アメリカは直ちに原爆製造を停止すべきである。
私は地下やシェルターには入らない」と。皮肉にも近年、インド民
族主義与党による核実験が行われた。ガンディの心を忘れたの
か。世界世論が聞こえるようだ。
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