リンカーン 1809〜1865
アメリカの第16代大統領である。ケンタッキー州で生まれる。丸
太小屋(自称)からホワイトハウスへ、アメリカンドリームを実現した
人である。常に自分の出生を卑下して語り、その風貌は朴訥として
いた。1865年ワシントンで暗殺される。
奴隷解放の父である。苦労して弁護士資格をとり、州議会議員・
連邦下院議員の経歴を持ち、弁護士活動をやっていた。民主党が
ミズーリ協定廃棄に動き出したものだから、リンカーンは慌てて、
共和党の上院議員として政界に帰り咲いた(1860年)。彼が慌てる
のも無理はない。奴隷制度はミズーリ協定(北緯36度30分以北は
奴隷禁止である(1820年)。)によって自然消滅するものと考えてい
たリンカーンは、奴隷制度の拡大であるミズーリ協定廃棄(カンザ
ス=ネブラスカ法)を黙って見ていられなかった。
1861年南北戦争(北軍グラント将軍・南軍リー将軍)が始まるが、
リンカーンには多くの支持者があり、1863年には奴隷解放宣言を
行う。同年、戦没者慰霊集会にて有名な演説を行う。「人民の、人
民による、人民のための…。」。奴隷制度が廃止されてから、まだ
130年程しかたっていない。
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