マルクス 1818〜1883
ドイツの社会主義の指導者。ユダヤ人。1834年、ベルリン大学(
法学部)でヘーゲルの思想にふれる。1842年、反動左派の「ライン
新聞」の編集部に所属。弾圧を受けるとパリへ行き、思想を確立し
社会主義者となる。ロンドンで没す。
共産党宣言(1847年)によれば、人類は階級闘争の歴史を持ち、
資本主義の中で、資本家と労働者が階級闘争をし、社会主義社
会を実現し、共産主義社会に到るという。資本主義は人間を機械
の歯車のように扱う帰来がある。こういった人間疎外の原因は、私
有財産と自由競争にあると判断し、そのために社会革命(或いは
社会改革)をするという。〔唯物史観…原始共産制社会→奴隷社 会→農奴社会→資本主義社会→社会主義社会→共産主義社会〕
確かに共産主義の唯物史観には魅了される。しかし、環境から
の改革ばかりで、最も大切な人間的な精神性については欠落が
見られる(理論上)。又、ソ連時代、わが国には犯罪がないと嘘ぶ
いたり、民主主義と一言でも言うと分裂病と見なして病院送り、
という事例があった。人間の精神を培う、その理論を補完すべき
である。
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