ダーウィン 1837〜1919
イギリスの生物学者である。医者の家系で生まれる。大学は医学
部を中退し、ケンブリッジ大学の神学部を卒業した。父親の反対を
押し切って、ビーグル号で船出する。
ビーグル号は南半球での調査船であった。もちろん、ガラパゴス 諸島にも寄港した。イグアナ・ゾウガメなど珍しく多様な動物がいた。
中でもダーウィンの目にとまったのがフィンチという昆虫が羽を羽ば
たかせるが如く空中をホバーリングする鳥である。いくつかの島があ
るが、その島ごとに、種は同じであるのに、個体が少しずつ異なって
いることに気がついた。ここに進化論が確立したのである。1859年「 種の起源」を出版。しかし、適者生存の自然淘汰説はやがて政治
的に悪用されることになる。
進化論は聖書による神学とは相容れなかったので、大激論が起き
た。こんな激論が飛び交ったという。学者は僧侶に言う「お前の子
孫であるよりは、猿の子孫であることを選ぶ」と。しかし、ダーウィン
自身は論争には関心がなかった。闘病・研究・執筆生活の後に逝
去する。
|